目次
関連ページ
フ……この榊が来たからには、
もはや大船に乗ったも同然！
誰よりも頼れる男として
君の心に刻まれることだろう……。
さて……まずは手始めに、
艦内の規律を制定しようと思う。
それに付随する風紀取締りの役目、
私が引き受けてあげようではないか！
異論はあるまい？
「何だかなぁ」と返信した場合
＞すぐにそういう発想をする
＞ところが素で怖いよ……。
フ……有能すぎる士は得てして
周囲に緊張感を与えるもの……。
まあいい、提案は保留にしておこう。
だがいつでも頼ってくれたまえ……。
この榊、過去の遺恨を引きずるような
小物ではないからな！
フハハハハハッ！
「シャレ？」と返信した場合
＞大船って……。
＞グランホエールとかけてるの？
ち、違う！断じて違う！偶然だ！
こ、この私がそんな低レベルの
シャレを言うわけなかろう！
……くっ！
さすがだな、トキオ……。
私の些細なミスを的確に指摘して
精神的優位を確保するとは……！
やはり侮れん男……！
今のグランホエールに足りない物……
それは規律ではないかね、トキオ？
提案しよう！
まずは厳格な規律を定めて、
団員たちに尊守させる！
さらに、過去に規律を乱す
行いのあった前科者たちを
ブラックリストに登録して管理する！
そうすれば『黄昏の騎士団』は
整然とした美しい組織へと
生まれ変わることができるのだ！
この提案に対し、
よもや異論はあるまいね！？
さあ、私に規律を取り締まる
全権を委託したまえ！
「うーん」と返信した場合
＞実施するのは、今度にしたいな
どうやら私の提案に対して
否定的のようだな……。
･･･････いいだろう、
ひとまず保留にしておこう。
だが、気が変わったのなら
いつでも連絡したまえ。
この榊、皆のために身命を
投げ打ってでも働く所存よ！
クハハハハハッ！
「あれ？」と返信した場合
＞そしたら、榊が一番最初に
＞ブラックリスト入りしちゃう
＞んじゃないの？
……な、なるほど。確かにそういう
見方もあるだろう……いや！
私は君を試しただけだ、もちろん！
…チィィ……！
毛ほどの論理的矛盾を逃さずに
指摘してみせることで己の知性を
アピールし、かつ私の過去の過ちを
ことさらに強調することで相対的に
自分の立場を向上させるとは……！
トキオ……抜け目のないヤツ！
騎士団の長として
皆を統べる勤め……
無難にこなしてはいるようだな。
だが、私が察するに、
君には有能な参謀が不足している！
君をサポートし、君の代わりに
組織を統括する者が……！
いかがかな？
その役目、この榊が
引き受けてやろうではないか！
さあ、遠慮せずに私を
君の参謀にしたまえ！
グランホエールの副艦長に
任命するのだ！！
「難しいかも」と返信した場合
＞難しいんじゃないかな。
＞あはは……。
フ……ためらっているようだな。
無理もあるまい。
己以上に優れた人間を配下に持つと、
人は自分の地位を奪われるのでは
ないかと疑心暗鬼になるものだ。
その不安は理解できなくもない。
もし気が変わったのなら
いつでもそう言ってくれたまえ。
この榊、規律と正義のためなら
助力を惜しまないからな！
アーッハッハッー！
「別にいいけど」と返信した場合
＞榊は、あいつの部下に
＞なりたいってこと？
……な、何ぃぃ！？
いや、違う！ 違うぞ！
そういうわけでは決してない！
私はあの生き物の部下に
なりたいのではなくて……クッ！
も、もういい！
この話は忘れてくれたまえ……！
…認識のズレを利用して
私の要求を無効化し、
なおかつ自分の絶対優位性を
再アピール!! おまけに
『お前ごときグランティの部下が
ふさわしい』という
精神的暴力による追い打ちを
仕掛けてくるとは！！
なんという政治的手腕！
悪魔的駆け引きの才!!
トキオ……
フ……認めるしかあるまい……！
大した男だ……！